F1 2005年の最終戦、中国・上海GP。
今回も昼間の放送だった。危うく見逃すところでした(笑)。
今回の見所はルノーとマクラーレンのコンストラクターズ争いかな。
他には、今期でF1から去るチームもあるので、そういうチームがいいレースをしてくれればいいなぁとも思います。
前日の予選では現在コンストラクターズ暫定1位のルノーの2台がフロントローを独占。その後ろに2位のマクラーレンのライコネン、また、B・A・R HONDAとしての最後のレースとなるバトンがつけた。予選最初にアタックした佐藤琢磨は17番手スタート。
今回のレースはけっこう荒れたレースだったと思う。レース開始前にはミハエルの車体にアルバースが乗り上げたりもしたし。ピットスタートが3台という状況。
セーフティカーは2度導入されましたし。最初は縁石にでてきた排水溝のフタ。なんでこんなものが?これを踏んづけたモントーヤはタイヤ交換を余儀なくされる。このときの影響がタイヤ以外にも現れ、モントーヤは途中でレースを終えた。コンストラクターズ争いをしている中での、このリタイアはマクラーレンにとっては致命的。今期はモントーヤの途中リタイアがけっこう目立っていたようにも思う。モントーヤがそれらのレースできちんと完走していたらとすると、また違った結果が見れたかもしれない。まぁ、勝負物の世界においてたら・れば言っててもしょうがないとは思うのだけど。
2度目はカーティケヤンのクラッシュ。
最初のセーフティカーが導入されている最中にミハエルがスピンしリタイア。前年の無敵ぶりを見せることができずに今期のレースを終えてしまった感があるミハエル・シューマッハ。来期の巻き返しに期待したいと思う。
今期で移籍が決まった佐藤琢磨の最終レース。17番手スタートからいいスタートをきり、順位が上がったと思ったら、フライングによりピットスルーペナルティ。レースに戻ったら最後尾だった。レース途中13番手付近まで順位を上げるものの、マシントラブルか何かでペースダウン、そのままリタイアすることに。最終戦もトラブルに見舞われてしまって残念だ。
今期、強いルノー、速いマクラーレンみたいな言われ方がされたりもした(僕もそう思った)けど、今レースのルノーが速い速い。新エンジンがうまくいってるみたい。序盤アロンソがリードを広げまくる。その後ろをチームメイトのフィジケラが抑え磐石の態勢。2度のセーフティカーによりアロンソの広げたリードが小さくなるもののそんなもの関係ないみたいにトップをひた走ります。
レース終盤、フィジケラがピットスルーペナルティにより順位を下げることになったけれど4位にとどまり、ルノーがコンストラクターズタイトルをほぼ手中におさめる。
また、ラスト10周付近からライコネンが激しい追い上げを見せるもののトップのアロンソとの差は13秒ほどあり、かなり厳しい。それでも、ライコネンはファステストラップを塗り替えながらアロンソとの差を詰める。しかし、日本GPのように逆転するまでには至りませんでした。
結果は、アロンソがポールトゥウイン。今期7勝目+コンストラクターズタイトル。これはなんだかんだでライコネンと並ぶ年間最多勝。2位にライコネン。今期は様々なアクシデントで上手くいかなかったレースもあったけれど速かった。この2人が来年のF1も引っ張っていってくれそうな気がする。3位にはトヨタのラルフ・シューマッハ。やはり日本のTOYOTAってことでいい成績を残してくれるとやっぱり嬉しい。
今期の総括………って言うほど立派なものではないけれどね。
レギュレーションがいろいろと変わった今期。
タイヤ交換無しのピット作業は見ていて少し退屈だった。ピットクルーの手際の良さで順位が入れ替わることもあるので、タイヤ交換はあったほうが良かった。安全性も向上するしね。レース終盤タイヤの溝がほとんどないってこともあってちょっと危ないんじゃとも思ったし。
エンジンを2レースで一基っていうのも難しいものだと思った。マクラーレンにエンジンブローが目立ってた気もするし。
今期はルノーとマクラーレンの一騎打ちだったなぁ。昨季はフェラーリが強すぎたのでこういうデッドヒートが見れたのは嬉しい。来期はさらに、様々なチームが優勝争いに絡んでくる展開を期待したい。
昨季いい結果を残したB・A・R HONDAも今期中盤まではレース内外でいろいろトラブルがあり、残念な1年だったと思う。佐藤琢磨もあまり見せ場が無くシートを失う結果にもなってしまったし。そんな中でバトンは後半毎回のポイント獲得という活躍を見せ、来期にも期待できる。また、フェラーリからバリチェロが移籍してくることもあり、また、HONDA単独チームになったりといろいろ変化がありますが、これからも応援していきたいと思います。
さて、来期は王者シューマッハが復活するか?アロンソ・ライコネンの2人は変わらず強いか?新体制のチームはどのような活躍をみせるのか?また、V10エンジンからV8エンジンに変わったり、新しいレギュレーションによりどうレースが変わってくるか、などまだまだF1から目が離せません。